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パーマがかけられないかも!?ハイライトやグラデーションカラーの危険な落とし穴。
こんにちわ!
パーマを初めてかけたい方やパーマが上手くいかなかった事がある方に
パーマの良さを実感してもらう。
パーマをかける事でオシャレになり、そして生活が楽になること、
何よりパーマを好きになってもらえるように日々技術を磨いている美容師
RIKIUSHI(@RikushiEto)です♪
世の中の髪に対しての考えがかなり自由になってきましたね。
ハイライトのカラーやグラデーションカラーなど、
ハイトーンのカラーを楽しむ方も増えてきました。
会社員の方でもポイントでハイトーンのカラーを楽しむ方も
少しずつ増えて来ています!!
個人的にはもっと自由な髪型を全員が楽しめるようになれば良いなと
思っているのですが、、、
しかし!!!
そうやって自由にブリーチなどを使ったハイトーンのカラーをしていると
そこには危険も潜んでいます。
ハイトーンでダメージが強いカラーをしていると
パーマをかけられなくなるかもしれないんです、、、。
しかもハイライトやグラデーションカラーなど
デザイン性の高いカラーをしている場合は、
特にパーマが難しくなる場合もあります、、、。
今回はその理由について詳しく解説して行きたいと思います。
パーマかけた事ないから全然良く分からないという方はまずコチラから↓
ハイライトカラーやグラデーションカラーをすると、パーマがかけれなくなる可能性がある!?
パーマがかけられない可能性が出てくるのには3つの理由があります。
①ブリーチ力の強い薬を使っている
②ダメージが強い部分と健康あ部分が混在してしまう
③ダメージが強い部分が隠れている可能性がある
これらの理由によって通常の健康毛へのパーマよりも施術が
より複雑になってしまいます。
複雑になればなるほど施術が困難になってくるので、
成功する可能性がどんどん低くなって来てしまいます。
「美容師は髪のお医者さん」なんて巷で言われる事があります。
(僕はそんな事1mmも思わないですがw)
薬剤を使う施術は全て手術みたいなものなので、
複雑な状態であるほど成功の可能性が低くなるのです。
では何故この3つの理由が複雑にしてしまうのかを解説します。
①ブリーチ力の強い薬を使っている。
ハイライトやグラデーションカラーは部分的に明るい髪を作ります。
例えばコチラのお客様↓
ハイライトが入っていますね。
このハイライト部分がどのくらいの明るさか、美容室で良く見るカラーチャートで見てみましょう。
ハイライトの部分を照らし合わせてみるとおおよそ12レベルのハイライト。
美容室で一番多いオーダーは7〜8レベルのカラーリングです。
つまり12レベルはかなりブリーチ力の高い薬剤を使用している事になります。
ブリーチ力が強い薬はその分ダメージも強い
ブリーチ力が高い薬でカラーをされている髪ほどダメージは強くなります。
こちらが健康な髪
髪の毛にタンパク質がしっかりと詰まっている状態です。
次にハイトーンの髪
このように表面に穴が空いていたり、
中のタンパク質が少なくなっています。
こうなっている状態だとパーマ液が過剰に反応してしまったり、
カールが出にくくなり、上手くパーマがかからない事があります。
②ブリーチ部分と健康な部分がある
グラデーションカラーやハイライトは部分的に明るくするカラーです。
つまりダメージを負う部分と健康毛が残る部分があるってこと。
ハイライトカラー
このようにひとつの毛束にダメージ毛と健康毛が混在しています。
本来パーマは髪のダメージに合わせて薬剤を変えますが、
この状態では薬剤を分ける事が実質かなり難しくなります。
グラデーションカラー
グラデーションカラーもこのように
ひとつの毛束にダメージ毛と健康毛が混在してしまっています。
この場合はハイライトカラーよりは根元と毛先で
薬剤の塗り分けができるんのですが、
それでも混ざってしまうリスクは高いのでかなり慎重な作業が必要です。
どちらにしてもリスクとの戦いとなる。
ハイライトカラーとグラデーションカラーでは
それぞれダメージ部分のあり方が違うので、
それぞれ違ったアプローチが必要となります。
詳しくはこの後書きますが、
どちらにしてもリスクと戦いながらの施術となる
ということは覚えておいて下さい。
③ハイトーン部分が隠れている可能性がある。
何度も繰り返しておりますが、
一度ダメージした髪は元に戻ることはありません。
カラーは一度明るくしても、
暗いカラーをしたら髪は暗くなります。
暗くなった髪は見た目だけではダメージの判別はできません。
つまり、、、
過去にハイライトやグラデーションカラーで明るくしている
↓
その後髪を暗くしている
↓
髪にパーマをかける。
ただでさえ難易度の高いパーマに更に判別しにくい状況が追加されます。
これんいよりリスクが高くなりすぎてしまいます。
そしてパーマが失敗するとどうなるのか?
それでも気合いで何とかする!!
っと気合いを入れ過ぎて薬の設定を攻めてしまい、
失敗してしまった時はこんな感じで仕上がってしまいます、、、。
ハイライトカラーの場合
ハイライトカラー毛の場合のbefore→afterのイメージです。
黒の健康毛は普通のままですが、
白のハイライトの部分は気合いの入った攻めた薬を使ってしまい、
結果的にハイライトの部分だけチリチリという事になってしまいました。
ハイライトカラーの場合の対処方法
とはいえ絶対にパーマをかけられないという訳ではありません。
難しい髪の状態に対してはそういう対応の仕方を考えなければいけないって事です。
ハイライトのカラーがある場合にはこういう考え方で薬剤を選択します↓
健康毛とハイライトの髪が混在しているので、
どちらの髪にもかかる薬剤の設定が必要なんですよね。
ハイライト毛への対応→髪がチリチリにならないようにギリギリ耐えれる強さ
健康毛への対応→パーマがかかってくれるギリギリの強さ
この二つを叶えてくれる薬剤をピンポイントで探る必要があります。
これが一番難しく、経験と知識と勘が必要になってくるし、
リスクのある手術みたいな物なので、
イレギュラーが起こりうるという事も考えておく必要があるでしょう。
グラデーションカラーの場合
次はグラデーションカラーにパーマをかけた場合お
before→afterのイメージです↓
黒の健康毛はしっかりとカールがでていますが、
白のハイライトの部分は気合いの入った攻めた薬を使ってしまい、
ハイトーンの部分だけチリチリという事になってしまいました。
こういう場合もあります↓
黒の健康毛はしっかりとカールがでていますが、
白のハイライトの部分はカールを作る有効あタンパク質が残っておらず、
ハイトーンの部分だけテロテロという事になってしまっている状態です。
グラデーションカラーにより毛先のダメージが強くなり過ぎて、
毛先にカールを作るだけの結合が行えない状態です。
つまりそもそもパーマをかけられる状態ではなかったという事。
複数回ブリーチ処理を行っている髪の毛はこういう状態の事も
多く見られるので、その見極めには美容師の経験が必要になります。
グラデーションカラーの場合の対処方法
このようにハイトーンのカラーの部分には
薬剤の力や反応速度を抑えてくれる保護剤を付けておきます。
保護剤でも対処できない場合は
健康毛とハイトーン部分で薬剤を変えていく事もあります。
しかしこの場合はハイトーン部分の薬が毛先部分へ
干渉し過ぎると失敗するので、よりリスクの高い施術となります。
ハイトーンのカラーをする場合の注意事項のまとめ
パーマをかける時のリスクを知っておく
これまで書いて来たようにそもそもハイトーンの髪への
パーマ施術は手術のように難しい状態であるほど
リスクが高まってしまいます。
更にはパーマをかけた直後はパーマが上手くいったとしても
その後の状態は人それぞれ変わってくる可能性がある事も
知っておいて欲しいところなんですよね。
上手くかかっても、パーマの寿命は短いかも
上手くパーマがかかったとしてもその中身は
やはり健康な髪とは違ってくるのです。
ハイトーンの髪の内部はそもそも有効なタンパク質が少なったり
バラバラと安定していない状態なんですよ。
なので上手くかかったとしても、
そのパーマの持ちに関してあまり良くない可能性も高くなります。
ダメージによる危険度が違う!
同じパーマによるダメージでもそこに生じる危険度は
健康毛とハイトーン毛ではちょっと違ってきます
この図はRPGゲームの残りHPをイメージして下さい↓
上の健康毛はパーマをかけても残りHP70
下のハイトーン毛はパーマをかけたら残りHP10
きっとゲームをやる方ならこの状態のヤバさが分かってくれるはず、、、。
しかも髪の毛にはホイミやらポーションやらキュアなんかは無いのです。
あるのは冒険の書を新しくやり直す禁断の手段
「全てをカットしてしまう!!」
しか無いという事です。
※何言ってるのか全然分からない方すみません、、、。
髪は回復しないって事ただそれだけですw
髪の乾燥や広がりからは逃れられない
健康な黒髪の水分量は10%ちょっとと言われています。
そこから髪がダメージするにつれて、
髪の内部から水分が抜け出して髪がどんどん乾燥していきます。
つまりハイトーンでダメージを強く受けている場合、
髪の内部の水分はかなり少なくなっています。
そして水分や油分が髪のツヤやまとまりを作ってくれるので、
ハイトーンであるほど乾燥と広がりは強く出てしまいます。
保湿力のあるスタイリング剤はマスト!
ハイトーンの髪は必ず水分や油分が必要になってくるので
そこでハイトーンのパーマと相性の良いスタイリング剤をご紹介しておきます。
僕がパーマをかけた方に自信を持ってオススメしているワックスです。
程よいツヤ感、束感、操作性のバランスがとても良く、
ハイトーンのパーマスタイルで出やすい乾燥を抑えてくれます。
パーマだけに限らずショートからロングまで使い勝手が良いので一本あるとあらゆるシーンで重宝するワックスですね。
オーガニックのオイルでボディーオイルとしても使えます。
香りも強すぎず心地良いナチュラルで良い香りです。
パーマスタイルに付けた時の程よく潤いのある束間を出してくれます。
揮発しにくいオイルなので、時間が経っても潤いをキープしてくれます。
ワックスを付けたく無い時もこのオイルだけでパーマに合う良い質感を
出してくれるんです。
ワックスに混ぜて質感をプラスしても良し!
なかなか優秀な僕のお気に入りのオイルです。
家での簡単なスタイリング方法☆
- まずは全体を軽く濡らして(約3割程)寝癖を取りつつパーマを戻す
- 乾いたタオルで揉み込んで余分な水分を取る
- jelly Sとエクストラオイルを半分ずつくらい混ぜて髪の毛全体に揉み込む
- 襟足やもみあげにもしっかりつける
- 前髪は手に残ったワックスでかきあげる感じで根元付近から付ける
- 軽くドライヤーで水分を取れば完成
だいたい慣れてしまえば5分くらいあればできる簡単なセット方法なので、
朝時間が無いという方にも是非オススメです!
よければコチラを参考にしてみて下さい!だいたいのやり方は一緒です↓
ハイトーンのカラーに対するパーマ
ここまでリスクや失敗した時の事など色々と書いて来ましたが、
リスクに対してしっかりとアプローチする事ができれば、
ハイトーンのカラーも楽しむ事ができます。
ブリーチ毛のウェーブパーマ↓
ハイライトが入った髪へのパーマ↓
ハイブリーチ毛に対してのパーマ↓
ようするにリスクをしっかり把握した上でアプローチを変える
ハイトーンへのカラーはリスクも高い上で、
それぞれの髪質やダメージの状況によってアプローチを考えます。
どこまでのパワーなら耐えられるのか?
どのくらいカールに有効なタンパク質が残っているか?
そもそもパーマをかける事が可能なのか?
などお客様にとって叶えたいなりたいにどのくらいパーマをかける事で
答える事ができるのかが重要です。
答えられない状態ならそもそもやってはいけないと思う訳です。
しっかりとその後のリスクや髪型をどうして行くかも話をした上で施術を行う。
美容師がプロとして果たす責任だったりすると思うんですよね。
ハイトーンのカラーもやりたい気持ちは十分分かる。
僕はお客様がいろいろなヘアスタイルにチャレンジして、
いろんなオシャレを楽しんで貰いたいと思います。
その中のひとつの選択肢にパーマがあれば良いと思っているので。
だからこそいろんな施術のメリットとデメリットを理解した上で
どういう施術をしていくのか?
伸ばしていきたいならやはり髪に対する負荷は少なくしないと
綺麗に伸ばす事はできない。
飽き性で変化を求めるならいろんな髪型に柔軟に
対応してヘアスタイルからテンションを上げていくのも
大切だと思う訳です。
何が正解という訳ではなく、何を正解とするか。
ただお客様が求めるからではなく、
そこに対するリスクや今後の予定も含めて
美容師として、それぞれのお客様にとっての正解を
提供できれば良いなと思ったりもしますね。
パーマの事について詳しく知りたい方はまずコレ読んで貰えれば分かりやすいです。
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