こんにちわ!
パーマをかけたい方・パーマを失敗した事がある方に
パーマを扱いやすくかける事で毎日簡単にオシャレ髪を楽しんで貰うことが目標です。
そしていろんな方にパーマを好きになってもらえるように日々技術を磨いている美容師
RIKIUSHI(@RikushiEto)です♪
今回はよくある質問です!
「パーマってどれくらいもちますか??」
これは皆さん気になる所だと思いますし、
せっかくお金を払ってパーマをかけるので長持ちして欲しいと思う事は当然ですよね。
僕の場合は最低でも1ヶ月はパーマがもつ事を目標にかけさせて頂き、
そこに対してアフターフォローがしっかりできるようにお声掛けしています。
経験上で平均すると1.5ヶ月〜2ヶ月くらいは自分でスタイリングができるくらいにパーマが残っている。
それくらいが多いのでは無いかなと思います。
しかしながら、かなり取れるのが早く2週間くらいでパーマが出せなくなる方がいらっしゃるのも正直な所です。
逆に半年経ってもまだパーマが残っているなんて方もいらっしゃいます。
これは本当に様々な要素が絡み合っているのでそれを今回ブログの題材にしました。
取れやすいからといって絶対取れないくらいのグリグリにかけてダメージが強過ぎたりイメージが違うのはパーマをかける意味が無いので、
デザインとダメージケアを考えつつ、しっかりとパーマがかかるギリギリの所を目指してパーマをかけるのが一番良いです。
では、
「パーマってどれくらいもちますか??」
パーマ好きな美容師としてこれまで数多くのパーマをかけて来てそして辿りついた答えとしては
『パーマの持ちはお客様一人一人まったく違う。』
というのが今のところの答えなのです、、、。
ここから具体的にお客様それぞれにパーマのもちが違う理由を説明します。
Contents
お客様それぞれ「パーマのもち」が違う4つのポイント
お客様それぞれに「パーマのもち」が違う理由には大きく4つのポイントがあります。
- 髪質によって違う
- パーマの種類やカールの強さによって違う
- かける前の髪の状態によって違う
- 家での手入れの仕方によって違う
大きく分けるとこれらの理由があります。
それぞれ当然なのでは?というような話かと思いますが、
意外とこれらを違いをきちんと美容師さんから説明をしてもらう事もあまり無いかと思いますし、
美容師でも実際に細かく考えられている方はそんなに居ないように思います。
ちなみにこれらは「素材」「状態」「施術」「手入れ」とパーマをかける前段階からかけた後までの順番に書いています。
この一連の流れの中での「パーマのもち」が違ってくるポイントをより細かくここから説明を書いていきますね。
髪質によって違う
人はそれぞれに髪質がまったく違っていますよね。
それぞれ違う髪質の中でもいくつかパーマが取れやすい条件というのがあります。
その条件に多く当てはまっていたり、その条件の性質をより強く持っていると、
パーマが取れやすい可能性が高くなって来ます。
- 真っ直ぐである
直毛の方は髪の内部のタンパク質がパーマをかける前はもともとまっすぐ繋がっています。
まっすぐ繋がっているものを「分解」→「ロッドに巻く」→「再結合」という流れがパーマなのですが、
直毛の方は真っ直ぐに戻ろうとする力が強いのでパーマが取れやすい要素になります。
- 硬い髪質である
髪が硬いということは、髪の中の細胞ひとつひとつがハリがあり強いという事です。
パーマをかける際には一度髪を柔らかくする工程が必要なのですが、
髪が硬い方はパーマ剤に対して抵抗する力が強いので、パーマ剤が弱いとパーマのかかりが弱くなり取れやすくなります。
- 髪の毛が細い
細い髪の方は髪の内部のたんぱく質の数が元々少ないという事です。
つまりパーマ剤が反応してパーマがかかってくれるたんぱく質が少ないとも言えます。
髪が細くたんぱく質成分が少ないとカールの弾力が出にくいので、パーマが取れやすい髪質と言えます。
- ツヤがある髪質である
髪のツヤがしっかりとある髪質の方は、髪の表面が整っているという事なのでキューティクルがしっかりしています。
キューティクルがしっかりしているという事は髪の表面をしっかりと守っているという事です。
髪の表面がしっかり守られているツヤのある髪はパーマ剤が浸透しにくいため、
薬剤が弱かったり浸透させる時間が短いとパーマのかかりが弱くなり、取れやすいパーマになります。
というように髪質というのは「パーマのもち」が大きく変わってくる要素なのです。
同じようにパーマをかけていても、上記の要素をたくさん持っていたり、その要素がとても強かったりするとパーマは取れやすくなってしまいます。
ただし絶対に間違えて欲しくないのは、これらの要素を持つ髪質だったからといってもパーマがかけられないという事では無いです。
そういう要素を持った髪質のお客様に対して、取れやすい髪質だからどのように対応するべきか?を考えるのが美容師の仕事ですからね。
僕の場合はパーマに特化した美容師なので、パーマが取れやすい場合にどのように対応するべきかを多くの経験と事例を元に考えています。
髪が硬くてかかりが弱くなりそうであれば『薬剤の設定を少し強くして判断しよう』や、
髪の毛が細くて弾力が出にくい髪質であれば『家でもカールを出しやすいスタイリング剤を紹介しよう』など、
髪質に合わせて様々な対応を取れるという事です。
なので決してパーマに合わない髪質だから諦めるのではなく、
どうやったら髪質に対応できるかを美容師さんと相談して行く事が大切だなと思っています。
かける前の髪の状態によって違う
髪の状態とはこれまでどのような施術を髪にしてきたのかという所がポイントです。
今生えている髪の毛(パーマをかける部分)に過去に何をしてきたかによって「パーマのもち」は違って来ます。
ヘアカラーなどを繰り返していると、髪の内部を少しずつ傷つけている事になります。
ナチュラルトーンのカラーリングであれば繰り返しカラーをしていてもパーマをかけるのにそんなに問題はありませんが、
明るめのカラーなどはパーマが取れやすくなる可能性があるのです。
- ハイトーンのカラーリング
ハイトーンのカラーの場合は髪を明るくする際にとってもパワーが強いカラー剤を使用します。
退色すると黄色っぽくなるくらいのハイトーンの場合は髪の内部の成分を傷ついて、タンパク質が少なくなっています。
タンパク質が少なくなっていると、髪に弾力が無くなっていくので、パーマをかけてもカールが出にくくなってしまう。
なので、ハイトーンのカラーをした事がある髪の毛だとパーマが取れやすいことがあります!
- グレー染め(白髪染め)のカラー
グレー染めのカラーは白い髪の毛に色を入れるため、同じ明るさのカラー剤でもパワーが強くなっています。
つまり前述のハイトーンのカラー同様にタンパク質が少なくなり、髪に弾力が出なくなっていくので、
グレー染めをした事がある髪はパーマが取れやすくなることがあります。
- ブリーチカラー
ブリーチカラーをしているとかなり内部のタンパク質がかなり傷んでいるのでパーマをかけても綺麗にカールが出ない事があります。
つまり前述のハイトーンやグレーカラーと同様に髪に弾力が無くなっているので、パーマをかけてもカールが出にくくなってしまいます。
そしてブリーチ毛はキューティクルもほぼ開いている状態なので、パーマ剤にかなり過敏に反応を起こします。
使用する薬剤の判断を間違えると強く反応しすぎてチリチリになってしまう恐れがあるのでかなりリスクが高い施術です。
ブリーチにパーマが難しい(かなりリスクが高い)のはこの理由の為です。
ハイライト・ポイントカラーにも要注意
ハイライトやポイントカラーで部分的にブリーチやハイトーンのカラーをしている場合は
同じ薬でパーマをかけるとハイライトの部分だけ薬剤に反応してチリチリになってしまったり、
逆に全体のパーマがかからないということになってしまいます。
ハイライトやポイントカラーを入れる場合は、髪質や明るさによってはパーマがかけられなく事も
多く考えられる事を念頭に入れておくようにして下さい。
- ストレートパーマ(縮毛矯正)
縮毛矯正は元々クセがある髪の毛に「薬剤」と「熱でプレスする力」を使って髪の毛を真っ直ぐにする施術です。
薬剤で熱に反応しやすくする→ストレートアイロンの高熱の力でプレスをして真っ直ぐにしています。
髪の毛はたんぱく質でできています。よく卵に例えますが、卵は熱を加えるとゆで卵や目玉焼きのように形状がかわります。
ストレートパーマは薬剤で反応しやすくした上に高熱でプレスをしているので、髪の内部の物質が変化してしまっているのです。
その上からパーマをかけようとすると、既に普通の状態では無い髪の毛なのでどのようにパーマ剤が反応するかが未知数です。
実際に普通であればパーマがかかるはずなのに、まったくカールが出ない。
もしくは薬剤に反対しすぎてかかりすぎたり、かなり強く傷んでしまう事があります。
- これまで何もしたことが無い黒髪(バージン毛)
カラーやパーマを何もしていない黒髪でバージン毛の方は髪のキューティクルがしっかりとしています。
逆にカラーなどで、ダメージがあればあるほどキューティクルが開きやすくなっているのでパーマ液が浸透しやすいということなんです!
つまりノーダメージでツルツルの黒髪の場合はパーマ剤が髪の芯まで浸透しにくいので、パーマのかかりが弱くなりがちです。
もうひとつの理由として、ノーダメージでキューティクルがしっかりしていると、
薬剤で開いたキューティクルが元の状態(真っ直ぐの時)に戻ろうとする力が強いのでパーマが取れやすくなります。
パーマの種類やかけるパーマの強さによって違う
パーマのモチを左右する要素として『美容師がどのようにパーマをかけるか』は
当然といば当然ですが、大きなポイントになってきます。
- 細いロッドでクリクリにかけるほどパーマはもつ
これはシンプルですがゆるめのニュアンスのパーマよりも、
細かいロッドでクリクリにかけた方がパーマの方がパーマが無くなるのは遅いというのは分かりやすいと思います。
細かく強めにかければかけるほど「パーマのもち」は良いという事ですね。
- 使用する薬剤が強いほどパーマはもつ
これも分かりやすい話かと思いますが、パーマ剤にかなり強力な薬剤や、逆に凄く弱い薬剤までかなりの種類があります。
単純に強い薬剤にすればパーマの持ちは良くなるのですが、その分ダメージは当然強くなります。
これも美容師の経験が重要ですが、最小限のダメージでしっかりとパーマをかけられるのが理想的ですね。
- 『エアウェーブ』や『デジタルパーマ』などの機械の力を借りてパーマをかける
通常のパーマより『エアウェーブ』や『デジタルパーマ』など、
熱や温風の力を借りてかけるパーマは通称『ホット系パーマ』と呼ばれています。
『ホット系パーマ』は一度熱や温風の力を使い髪を乾燥させる事で『形状記憶』を行っています。
なので、通常のパーマと比べるとカールがしっかり出やすく、比較的モチも良くなります。
デジタルパーマとは、、、
デジタルパーマ用のロッドと機械を繋げて熱を送り髪の毛を乾燥させる事で、形状を記憶させるパーマです。
熱を直接伝えるのでカールが強くなりやすく、コテで巻いたような質感が特徴です。
エアウェーブとは、、、
髪に最適な温度とされる温風の力を利用して、カールの形状を記憶させるパーマです。
温風の力で形状記憶を行うので、仕上がりが柔らかく外国人のクセ毛のような質感が特徴です。
同じ人に同じ様にパーマをかけた場合は通常のパーマより『ホット系パーマ』をかける事で
「パーマのもち」や仕上がりのカールが大きくちがってきます。
※僕の場合『ホット系パーマ』の場合は『エアウェーブ』しか使用していません。
僕の求めている仕上がりは『柔らかい手触り』『自然なくせ毛のような動き』がパーマの好きな部分なので、
硬い仕上がりになりやすい『デジタルパーマ』は使っていません。
これは好みが別れるところかと思いますが、僕の場合は『エアウェーブ』を使い続けていることで、
髪質やデザインに合わせた使い方や、時間の設定などより多くの経験をつめて、
それを繰り返すことでさらに『エアウェーブ』を上手く使いこなせるようになる。
と思っています。
家での手入れの仕方によって違う
ここまでは髪質の見極めだったり、施術の工程だったりと美容師が特に注意を払って考えていく要素でした。
しかし、この「家での手入れ」という所だけはお客様にご自宅でいかに注意をして頂くかという事が大切になってきます。
改めて大事な事をまとめて書いていますので、注意して貰いたいと思います。
- 洗浄力の高すぎるシャンプーを使う
シャンプー剤は種類によって値段も効能が千差万別です。
洗浄力が高すぎるシャンプーはカールを痛めてしまうので、パーマが取れやすくなります。
誰もがスッキリとした仕上がりを感じられるように市販のシャンプーは洗浄成分が強くなっている商品がほとんどです。
また保湿成分も原価の安い成分だったり、良い成分でもごく少量だったりするので髪の毛にもパーマにも適しているとは言えません。
その点、美容室で売っているシャンプーは質の良い洗浄成分が入っているので、髪をいたわりつつしっかりと洗ってくれるものがほとんどです。
保湿成分も値段に合わせて良い成分をしっかりと配合しているので、当然髪の毛が乾燥しづらくなります。
それくらい市販のシャンプーと美容室のシャンプーは中身の質が違うので、美容師からすれば市販のものでオススメのシャンプーはありません。
逆に言うとちゃんと担当してくれた美容師さんがオススメしてくれたシャンプーはお客様の髪質に合わせて勧めてくれているので間違いはありません。
- 細かい目のクシを使ってとかす
細かい目のクシでとかしてしまうと、パーマに負荷がかかってしまうのでそれだけでパーマは取れやすくなります。
特に濡れている状態の時はキューティクルが開きやすい状態です。
濡れている時に細かいクシを使ってとかしてしまうのはかなり危険です。
なので家で髪をとかす際には必ず目が粗いクシを使うようにして下さい。
- 濡れたまま寝る
先ほども書きましたが濡れている時はキューティクルが開きやすい状態です。
そのまま寝てしまうと髪の毛同士が擦れ合ったり、枕と擦れてキューティクルを剥がしてしまいます。
それで髪の毛を痛めてパーマも取れてしまいます。
濡れた状態で片方に毎回左向きで寝ていたら左側だけ取れてしまったという事なんかもあります。
必ずしっかりと乾かしてから寝てもらえるようにしてもらいたいです。
パーマが取れてしまいやすくなる扱い方をご自宅でしてしまうと、その分パーマが早く取れてしまいます。
逆に言うと、パーマをかけたあとには適切な髪の扱い方をして頂けると『パーマのもち』も良くなります。
家でのパーマの扱い方
夜は頭を洗った後は絡みを取るくらいで軽くとかしたら、乾いたタオルで揉み込みながら水分を飛ばしてからドライヤーをかけてしっかりと乾かしましょう。
仕上げに洗い流さないトリートメントオイルを付けておくのも良いです。
朝スタイリングする時は乾いている時に目の粗いコームでとかして絡みを取ります。
その後軽く濡らしてパーマを戻しながら寝癖を直すようにスタイリングをして下さい。
すると髪へもパーマにも負担は少なくなります。
いかがでしたでしょうか?
ここまで読んで下さった方本当にありがとうございました。
「パーマはどれくらい持ちますか?」
という質問には
『パーマの持ちはお客様一人一人まったく違う。』
という答えになってしまう理由を書いてみました。
「素材」「状態」「施術」「手入れ」これらをひとつひとつを紐解いて考え、
そこに合わせた対応をお客様と共有していくことが「パーマのもち」を良くすることにも繋がり、
お客様が家でもパーマで簡単にオシャレを楽しんで貰うために大切だなと
このブログを書いていて改めて思いました。
ひとりでも多くの方がパーマをかけて、自宅でも簡単でオシャレなパーマを長く楽しんで貰えれば嬉しいですね。
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最後まで読んで頂きありがとうございました。
自分の髪の状態は良く分からないのが当然です。
「私の髪にもパーマがかけれるのかな?」「パーマかけたらどうなるかな?」「このデザインもパーマでできるの?」
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