パーマってどういう仕組み?何故パーマがかかったり、取れたりするのか?

こんにちわ!

パーマを初めてかけたい方やパーマが上手くいかなかった事がある方にパーマの良さを伝えたい。

パーマをかける事で朝が楽にそして簡単にオシャレにしたい。

そんな気持ちで日々技術を磨いているパーマ好きな美容師RIKIUSHI(@RikushiEto)です♪

パーマの正しい知識を伝えるために書いてます!

Contents

まずはパーマって何?何でカールが付いたり取れたりするの?

パーマといえば、巻いたみたいにクルッとカールが出てスタイリングが楽になる!

パーマをかけた事が無い方はパーマに対してそんな感じのイメージの方も多いと思います。

 

パーマは薬剤を使ってカールをつけていくので、コテやアイロンとは根本的にちがいます。

仕上がりの柔らかさや、カールの質、セットの仕方も全て違うので、同じようなものという認識はしておかない方が良いです。

 

そんなパーマについて初めての方にもなるべく分かりやすいようにちょいと深掘りしていきます。

 

まず、何故パーマはカールが出るのか?パーマの仕組みついて簡単に知って貰うところから初めていきます。

 

ここではパーマをかけようかなと思っている方に向けて簡単に理解してもらう為に書いていますので、

美容師向けの難しい話は省いて説明しますね。

 

パーマを理解して貰いつつ、関連して知っておいて貰いたいことも後ほど説明していきます!

パーマがかかる仕組み

『パーマがかかるのはどういう仕組み?』

ってところはまずパーマがどういう工程で進んでいくのかの順番を追いつつ説明しましょう!

①ロッドを巻いて形を決める

まずは髪の毛にロッドを巻いて形を決めます。

ここが一番デザインに関わって来る部分ですね。

 

この段階で『パーマの細かさ』『カールの方向』『仕上がりのシルエット』などが決まります。

 

ボブウェーブ

②自然に繋がっている結合を解く(還元)

髪の毛はたんぱく質同士がいくつかの結合によって繋がっています。

 

水素結合、イオン結合、ペプチド結合、SS結合などがあるのですがここでは細かいことは省略しておいて、

その中でも主にパーマに関係する結合が『SS結合』というたんぱく質同士の結合です。

 

パーマ剤の1液によってこの『SS結合』を一度ロッドを巻いた形に解く作業(還元)を行います。

パーマの仕組み

それの解いた結合を後ほど再度繋げる事によってカールが固定されるという仕組みです。

 

そしてこの段階では主に『髪のダメージ』に強く関係して来ます。

 

上の図を見てもらうと最後の「パーマ液で還元」となっている図を見てもらうと全部の結合を切っている訳ではありません。

 

全ての結合のうち何%にを反応させるのかというのがポイントなのです。

 

結合を全て切れば切るほど髪の毛に対するダメージが強くなっていきます。

 

実際にはおよそ10%〜20%程度の結合を切ることでパーマをかけています。

 

それ以上結合が切られると髪のダメージがかなり強くなってしまいますが、逆に解く結合が少ないとパーマのかかりが弱くなります。

 

『ダメージが強くならずに、パーマが理想の形にかかるポイントの見極めが美容師の経験値が大事』って事ですね。

 

③乾燥により形を出やすくする(Air Wave)

家でスタイリングする時にいかに簡単にスタイリングができるかが大切ですよね。

 

せっかくパーマをかけたのに、自分でスタイリングができないと意味が無いですからね。

 

そこで良くあるお悩みが、

『濡れている時にはパーマが出ているが乾いてくるとパーマが落ちてくる』という現象。

 

この悩みはある程度はスタイリングのやり方や使うスタイリング剤での解決もできるのですが、

そもそも濡れている時と乾いている時のウェーブの差が少ない方がスタイリングしやすいって事ですよね。

それを手助けしてくれるのが『Air Wave』という機械でかけるパーマです。

air wave

 

髪の毛は濡れている状態から乾燥した瞬間にカールが固定される性質があります。

濡れている髪にコテを使っても髪の毛形状は固定されないですよね?ざっくり言うとそういう事です。

 

それをパーマにも応用するのが『デジタルパーマ』や『Air Wave』など熱の力で髪を乾燥させるパーマの機械なんです!

濡れてる時にカールをつけた髪の毛は濡れてるときに出やすくなるので、機械を使わないパーマは乾いた時にパーマがダレやすいってことですね。

 

そして機械を使って乾かした後固定するパーマは、乾いたとき固定されているので、普段髪が乾いて来てもパーマがダレにくくなります。

 

では、『Air wave』と『デジタルパーマ』は一緒なのか?という疑問が出て来ますね!

 

僕が『Air wave』だけを使うのには髪の毛を乾燥させる時の『温度』に大きな差があります。

 

髪の毛が熱により硬くなり始める(熱によるダメージが起きる)温度はだいたい60度なのですが、

『Air wave』では50〜55度の温風を使って髪の毛を乾燥させるので、髪の毛が硬くならず柔らかく仕上がります。

 

一方デジタルパーマは低温の物から高温になるものまで幅広く機械があるのですが熱の力だけなので完全に乾燥するには

かなり100度以上の高温に設定しなければ髪が完全乾燥しません。

 

つまり髪に負担のかかる温度で乾燥させるので仕上がりが硬くなってしまうって事です!

 

④再度結合を行いカールを固定する(酸化)

ここまでで、

 

ロッドを巻く→結合を解く→形状を出やすくする(Air Waveであれば)

 

というところまで来たので、あとは固定させる必要があります。

 

パーマの1液はアルカリ性で結合を解いているので、固定する2液は酸性の物を使って髪を自然な状態に戻してカールを固定します。

パーマ酸化

 

赤線の解いていた結合を再度つなぎ合わせる行程にいよいよ入ります。

ここでしっかり固定できてないと取れやすいパーマになってしまうんです。

 

と、ここまでが一連のパーマの流れです。

細かいところまで突っ込んで行けばきりが無いのですが、

少なくともこれらの行程を行っていかなければパーマがかからないのでパーマは時間がある程度必要なことは理解頂けましたしょうか?

 

これらの行程の中でも使う薬剤や、時間設定、トリートメント、処理剤、温度、テストなどなどパーマにこだわり出すとめちゃくちゃ細かいところまで考えるようになります。

しかしその一つ一つがとても大切でより良いパーマに仕上げるためには全て大切ってことだけ知っておいて貰えると嬉しいですね。

 

コテやアイロンとパーマの違い

ここから実際にコテやアイロンで巻いていた人がパーマをかけるとどのような変化が起きて来るのかを書いていきます。

カールの付け方の違い

まずパーマは薬剤を使ってかけているので朝しっかりと濡らしてパーマを戻してもらえれば日によって上手くスタイリングできないということはあまり無いはずです。

 

コテは自分の手でカールをつけるので、得意な人は失敗は少ないと思いますが、苦手な人は日によって上手くいかないこともあるでしょう。

 

なので不器用で毎日コテを使って巻くのがストレスに感じている方はパーマをかけることでその負担は軽減されると思います。

日中のモチの違い

日中のカールのもちに関してはどのくらい強くパーマをかけるかや、コテであれば温度やコテの細さによって変わって来るので、

一概にどちらの方がカールのもちが良いかは決められません。

 

ただし絶対的にパーマが優位に立つ条件は『湿気が多い』と『雨』に強いという部分です。

 

パーマは濡れている状態でカールが出るので、湿気が多い日や雨の日でもカールが取れることはありません。

 

コテは熱の力で本来髪が自然に持っている水分を抜いて水素結合を行いカールをつけているので、

湿気や雨で髪が水分を吸収するとカールが取れてしまうんですね。

 

パーマの持ちに関する事

パーマをかけるとどれくらい持つのかについてはこれは名言できないんですよね。

 

むしろ取れやすい人でもなかなか取れないくらい強い薬剤でかければ取れないようにできるかもしれませんが、

髪の毛のダメージは半端じゃ無い事になります。

 

なので、取れやすい方は少しずつパーマを育てていくってゆうのが髪に優しくだんだんもちの良いパーマにしていく方法ですね。

詳しく知りたい方は↓

『パーマはどれくらいもちますか?』の正直な答え。

何故パーマは落ちるのか?

パーマが落ちてしまうのは、主に二つの要因があります。

 

①髪の毛は元の自然にまっすぐに戻ろうとする

パーマをかける時には結合を解いて固定するという説明をしましたね。

 

ロッドを巻いている時にカールの形にたんぱく質が動いているのですが、それはいわゆるバネみたいなもので、

時間が立ってくると少しずつ元の状態に戻ろうとする力が働きます。

 

もとが直毛の方は特に戻ろうとする力が強いのでパーマが取れるのが早くなりますね。

どのくらいで取れて来るのかはパーマをかけた時にどれくらいの強さでかけたかや、元々の髪質が大きな要因になります。

 

②シャンプーやヘアカラーなどによってパーマの結合が解けてしまう

シャンプーは濡れている状態で洗浄を行います。

 

髪は濡れるとキューティクルが開いている状態なので、髪の内部タンパク質が傷つきやすい状態なんですね。

 

パーマがかかっている髪の毛に強い力でシャンプーを毎日行ったり、洗浄力が強すぎる物を使用すると内部のタンパク質が傷ついてパーマが取れやすくなります。

 

カラーリングも同様で通常のカラー剤はアルカリ性でキューティクルを開く効果があります。

 

カラーを塗る時はキューティクルが開いている状態なのでコーミングやカラー剤でのダメージによってパーマが取れやすくなるって事です。

 

良くパーマが先かカラーが先かという話にもなりますが、デザインによっても変わって来ますが、多くの場合はパーマが先の方がリスクとしては少ないですね。

 

カラーの後のパーマは全然トーンが変わってしまうくらい退色してしまいます。

 

まとめ

今回はパーマの簡単な理論からコテとパーマの違いやパーマが落ちる理由など、

パーマに関して知っておいて貰うと良いことを書いておきました。

 

ここのブログでは基本的にパーマについていろんな情報を書いていますので、

パーマに興味がある方は是非いくつか気になるブログを読んで貰えるとよりパーマを身近に感じて貰えると思います!

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パーマは繊細な施術ですので、まずは髪の毛の診断からしっかり行うのがマストです!

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