こんにちわ!
パーマを初めてかけたい方やパーマが上手くいかなかった事がある方にパーマの良さを伝えたい。
パーマをかける事で朝が楽にそして簡単にオシャレにしたい。
そんな気持ちで日々技術を磨いているパーマ好きな美容師RIKIUSHI(@RikushiEto)です♪
Contents
『パーマとカラーは一緒にやっても大丈夫?』
結論から言うと『僕はあまりオススメはしない。』ですね。
忙しい日々の中でなかなか時間が作れなかったり、美容室に頻繁に通うのが難しい方が多いのはとっても良く分かります。
できない訳では無いのですが、できれば一緒では無いほうが髪の毛にとっても、デザインの完成度にとっても良いのは間違い無いです。
もう結論は先に言ってしまいましたが、この理由について今回はちょっと詳しく説明していきますね!
そもそも美容室によってNGな場合があるので注意
これは薬剤を扱うのにあたっての法律の問題があります。
パーマとカラーを同日施術するには使っていいパーマ剤と、使ってはいけないパーマ剤があります。
法律によって種類が決められているんですよね。
それだけパーマとカラーを同日に行う時には適切に施術を行わないと髪の毛に対する刺激が大きいって事です。
パーマ剤はいろんなメーカーから数えきれないほどの種類が出ているので、当然美容室によって取り扱っているものが違います。
なのでパーマとカラーを同時に行うことができるパーマ剤を入れていない美容室では同日の施術ができないってことになります。
これがそもそも美容室によってできない場合があるという話です。
同日施術の方が髪の毛はダメージが強い
まずはパーマとカラーを同日に施術した場合に髪の毛がどのような負荷を追ってしまうかについてです。
つまりはどういう理由でどのくらい痛んでしまうのかについて説明しましょう。
アルカリによる内部のたんぱく質のダメージ
カラーであれば、髪の毛に塗っていくカラー剤にはアルカリ剤と酸化剤が混ぜられていてそれらの反応によって色が入ったり明るくなったりする仕組みになっています。
パーマであれば、最初に使う薬剤がアルカリ性で最後につける薬が酸性になっていてパーマがかかる仕組みになっています。
つまり同日施術をすると言うことは単純に考えると、
2回に渡ってこのアルカリと酸化の薬剤反応を繰り返すのでその分一気にダメージを負ってしまうって事。
さらに薬剤の反応はそれだけでは無くて、
パーマの直後にカラーをして連続した薬剤反応を行うと髪の毛の状態が安定する前にさらに刺激を与えることになるので、
実は2回分以上の髪に対しての負担が大きくなります。
コーミングなどの外的要因でのダメージ
髪の毛は濡れているだけでキューティクルが開いた状態になるので、
その状態でクシを使ってコーミングを行うとキューティクルが傷つきやすく、キューティクルの痛みに繋がります。
そしてキューティクルは髪の内部を守っている部分なので、
キューティクルの痛みが強くなると髪の内部に対してもダメージが及びやすくなってしまうんです。
カラーにしてもパーマにしても濡れている状態で薬剤反応を行っています。
ただ濡れるだけでキューティクルは開くのですが、薬剤の力を使ってさらにしっかりとキューティクルを開いていくのです。
そしてカラーもパーマも施術を行うときは必ずハケやコームを使ってコーミングを美容師さんが使ってるのは見た事あると思います。
キューティクルが開いている状態でコーミングを行うとキューティクルが傷つきやすくダメージになります。
そしてカラーとパーマを同日に行っていると、一日の中でキューティクルを開いたり閉じたりを繰り返す、
かつどっちもコーミングをして外的要因でのダメージを追加していっているので、
日にちを開けて施術した方が髪に対しての負担は弱くなるってことですね。
パーマやカラーが取れやすくなるリスク
そしてダメージの他にもスタイルのモチの面でもリスクが大きくなりますのでちょっと詳しく説明します。
先にパーマがマスト!それでもリスクは大きい
全体にカラーをする場合だとパーマをかけてから色を入れるパターンが多くなると思います。
そのほうがまだスタイルが崩れる割合が少ないですからね。
どういう事かと言うと、
カラーの仕組みはざっくり言うと、
1剤のアルカリによってキューティクルやカラーの通り道を開く→色素(酸化染料)が髪の中に入る→酸化剤が髪の内部で発色させる。
この流れによってカラーが発色されています。つまり発色された物質が髪の内部に留まっている間は退色しないです。
しかしパーマ液の1剤もアルカリ剤なのでキューティクルや通り道を開きます。
その時に中に留まっていた色味が抜け落ちてしまうんですよね。
だからカラーをした後にパーマをかけると退色しやすくなってしまいます。
一方パーマは基本的にタンパク質の繋がりを還元剤で解く→ロッドに髪を巻く→その形に酸化させて固定する
と言うプロセスでカールが固定されています。
ざっくりすぎる感じで言うとパーマがかかっているとこんな感じです。
そしてカラー剤などのアルカリ剤でキューティクルが開いたとしても
こんな感じでカラー剤などのアルカリ剤でキューティクルが開いただけではパーマが取れるリスクは少ないんですね。
※トーンアップのカラーなど痛みの強いカラー剤の場合は結合しているタンパク質ごと髪から抜いてしまうので、パーマのハリが無くなり落ちてしまいます。
なのでカラー剤によってアルカリ性に傾きキューティクルを開いたとしても、
結合さえ解けなければさほどパーマは落ちないということです。
実際にはカラー剤の中に若干結合を解く成分があったり、開いたキューティクルからタンパク質が抜け出してしまうといったことで、
若干のカールダウンは免れませんが、、、。
しかしカラーを先にした時の退色はキューティクルが開くだけで退色してしまいます。
それにくらべるとパーマが取れるリスクの方が低いので多くの場合は先にパーマをかけたほうが良いという判断になるって事ですね。
カラーは根元だけでパーマをかけるという手段
これが一番リスクが少ない手段だと思います。
カラーをする理由に根元が伸びてプリンになって来たからカラーをしたいって事も多いですよね。
その場合は根元のプリンだけ直して、パーマをかけるとパーマにもカラーにもリスクが少なく施術を行うことができます。
こんな感じのイメージです。見辛かったらすみません、、、。そろそろこの人は画伯だなと気づかれ始める頃ですかね、、、泣
特に根元までしっかり巻き込むようなスタイルで無い限りは、カラーを行う部分と、パーマがかかる部分が違うので、
薬剤反応が2回行われるという事では無いので髪の毛に対する負担も少なくなります。
頭皮に対しても刺激が強い
同日施術の場合に気おつけた方が良いのは頭皮に対しての負担も強くなります。
特に根元まで巻き込んでいくようなパーマと根元から毛先までカラーを行う場合は頭皮に薬剤が2回付いていることになります。
※根元まで巻きつけなくても、薬剤の揮発などにより頭皮への刺激は少なからずあります。
パーマ剤もカラー剤もアルカリ剤が入っていますので、元々弱酸性の皮膚に対しての刺激が強いものを1日に2回も付けることになります。
普段は一度のカラーだけでは染みないという方もパーマと同日だと染みやすかったりする事があるので注意が必要です。
やむなく同日施術をする場合には普段よりもちょっと頭皮が染みて痛いなどの変化がある時は素直に美容師さんに言うようにして下さいね!
できれば1週間ほど開けた方が良い
結局ではパーマをかけた後のカラーはどれくらい開けた方が良いのかですが、
結論としては1週間くらい開けて貰えると良いですね。
パーマをかけたあとはしばらくの間髪の内部にパーマ剤の成分が残留している状態です。
それが少しずつ抜けていくのに一週間くらいかかるからなんです。
髪の内部にアルカリ成分が残留していると同日施術を行うことと同じような事で、
カラーをした時にパーマを落としてしまう可能性や無駄にダメージを強くする可能性があるんです。
なのでパーマをかけた後のカラーは1週間ほど時間を空けてもらうようになるべくして貰っています。
スタイルの仕上がりの為にも、ダメージケアの為にもそのくらい空けないとリスクが大きいです。
1週間開けたとしても先に施術するのはパーマ
『1週間空ければカラーが先でも大丈夫ですか?』
なんて思ってしまう方もいるかもしれませんが、間を開けて貰える場合でも先にパーマにした方が良いです。
これは同日施術の場合と同じ原理です。
パーマの場合は髪の内部の結合によってカールが形成されています
これですね。
それに対してカラーは色味が髪の内部に留まっているだけなので、
パーマ剤のアルカリによってキューティクルや通り道が開かれてしまうと色が簡単に抜け落ちてしまうって事です。
これは1週間置こうがどうしようが関係無い話です。
むしろその1週間の間に少なからずカラーの退色は私生活で起きているはずなので、パーマをかけた後はさらに退色が進んでしまうという事態を招いてしまいますね、、、。
家での扱い方にも要注意
カラーやパーマを行った際は家での扱い方によって色もちやパーマのもちが大きく変わって来ます。
当然カラーとパーマの同日施術を行った場合はより注意が必要です。
特に注意してもらいたい事は、
①シャンプーでガシガシ洗わない
シャンプーをすることはもちろん良いのですが、シャンプーには界面活性剤という洗浄成分が入っているので、
あまり強く髪を擦りすぎると、キューティクルが開いた状態で引っ張られるのでパーマが取れやすかったり髪が痛みやすくなります。
正しくはしっかりと泡だてを行い髪の毛を揉むようにしながら優しく洗っていくと良いでしょう。
泡立てが弱い場合は一度流してからもう一度泡立てるとふんわりとした泡が立ちやすくなります。
②目の細かいクシでガシガシとかさない
特に濡れている時はキューティクルが傷つきやすい状態にあるので、
その時に目が細かいクシでとかすと、キューティクルが剥がれやすくなります。
キューティクルが剥がれると色が抜けやすくなったり、パーマが取れやすくなってしまいます。
髪をとかしたい時はなるべく目が荒いクシやブラシを使ってなるべく髪の毛が引っかかったり、
引っ張ったりしないように優しくとかして下さい。
③濡れたまま寝ない
やっちゃうんですよね、、、、。
でもこれは本当に良くないのでこれだけは頑張ってしっかり乾かして貰いたい。
理由を述べますね。
- 濡れているとキューティクルが開いているので、枕などとの摩擦で髪が痛む
- 特にパーマの後は残留のアルカリが残っていて、濡れている状態だと薬剤が反応する可能性があるので、場合によっては変な跡が付いてしまう可能性がある。
- カラーの後は濡れているとキューティクル開いているので普通に色落ちする。
- 湿度の高い場所は菌が繁殖しやすいので、髪や頭皮が匂う、、、、。
と、ここまで書けば皆さんしっかり乾かして寝てくれますよね。
ちなみに夜はしっかり乾くことが大切なので髪を無理に引っ張らないようにしつつバーーーーーっと乾かしてくれて大丈夫です。
朝軽く濡らすとパーマちゃんと戻ってくれるので、とにかく完全に乾かしてから寝るようにして下さい。
まとめ
ここまでしっかり読んでくれた方は、
カラーとパーマは同日施術はなるべく避ける!
別日にする場合は先にパーマをかける!
その後1週間空けてカラーをする!
というのが基本的なカラーとパーマをより良い状態で共存させる方法というのが分かって貰えたと思います。
ただし僕のお客様でも遠方からいらっしゃって下さる方や、なかなか美容室に来る時間が取れない方など、
様々な事情があり止む無く同日施術を行う場合もあります。
その時にはそれぞれの薬剤の選択を同日施術のリスクを考えて調整するなど、デメリットをなるべく避ける工夫をして施術しますが、
とはいえきちんと間を空けるほどにはクオリティが追いつかないので、きちんとそのリスクを理解して貰ってから施術を行います。
お客様にとって何を一番に考えるべきなのか、、、髪の状態を診て辞めたほうが良い場合はお断りする場合も当然あります。
絶対に良い状態にならない施術はプロが判断するべきだと思いますからね!
ではまた!
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パーマもカラーも楽しみたい!ぜひご相談からOK!
自分の髪の状態は良く分からないのが当然です。
パーマは繊細な施術ですので、まずは髪の毛の診断からしっかり行うのがマストです!
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